災害の多い日本では防災対策が大切とされています。
ですが災害に対して不安を感じる人は90%以上もいる中、きちんと対策しているのは、たったの6.5%という結果です。
備える必要性を感じながらも、行動してない人が多く、ほどんどが「わからない」「面倒だから」と答えています。
簡単な準備で安全リスクが変わるので、できることから始めましょう。
そもそも防災対策ってなに?
なにから始めればいいのかわからない
このような悩みにお答えして、今回は家庭で簡単にできる防災対策をまとめました。
この記事を読めば、どのように防災対策を進めていけばいいかがわかります。
防災対策とは
災害を未然に防止し、災害が発生した場合における被害の拡大を防ぎ、及び災害の復旧を図ることです。
つまり被害を受けないように、受けたとしても最小限に、すぐ回復できるようにしましょう。ということです。
被害を受けない、最小限にするための生き残る対策と、復旧するまでのあいだ生き延びるための対策が必要です。
生き残る対策
家屋や土地の情報を知る
自治体が公表しているハザードマップを見ることで自宅の災害リスクがわかります。
土砂災害、浸水、地震の際の揺れやすさを確認しましょう。
また家を建てたり買った際は住宅性能評価を取得している場合があります。
住宅性能評価は住宅の安全性などの評価したものです.
確認することで家屋の耐震性や耐久性がわかるので防災対策の指標となります。
家具家電を固定する
地震による家具類の落下、転倒、移動によりケガをする恐れがあるため未然に対策しましょう。
食器棚やクローゼット、タンスのように背が高く壁に面しているものは、器具で固定するか、耐震用突っ張り棒などを設置すると安定します。
壁面に面していないものは滑り止めや、耐震マットを使用することで固定できます。キャスター付きの家具は常にロックをすることで動きにくくなります。
ものを減らす、置かない
玄関や廊下を塞ぐと、避難の妨げになってしまうのでスペースを広く使えるよう整理しましょう。
部屋にものが多いと、移動が困難になったり散乱したものでケガをする可能性があります 。
不要なものは処分し、ものを減らすことを日頃から意識しましょう。
窓ガラスの対策
台風の強風や飛来物で、ガラスが割れることにより怪我や死亡事故に繋がります。
窓ガラスの近くに置物やプランターを置かない、台風の前に撤去または屋内に収めましょう。
また窓ガラス自体に飛散防止フィルムを張ることでガラスが割れたときの飛び散りを防いでくれます。
ガムテープや段ボールでふさぐ方法もありますが、台風が多い地域は、シャッターの設置おすすめします。
生き延びる対策
水と食料の備蓄
大きな災害が発生すると物流が機能せずスーパーやコンビニで食品が手に入らなくなります。
災害支援物資は3日から1週間で到着することが多いため,最低でも3日、できれば1週間ほどの飲食物を家に備蓄しましょう。
農林水産省が大人2人の1週間分の備蓄の目安を掲載しています。
- 必需品 水2リットル×6本×4箱
カセットコンロ、ガスボンベ12本 - 主食 米2キロ×2 パックご飯6個 乾麺4袋 カップ麺6個 その他シリアルなど
- 主菜 レトルト食品18個 パスタソース6個 缶詰18缶
- 副菜 日持ちする野菜 梅干し のり 乾燥わかめ ジュース 調味料 即席スープ
- その他 チョコレートやビスケットなどのお菓子
乳幼児や高齢者、アレルギーのある方は、ミルクや介護食など状況にあったものを準備しましょう。
防災バックの確認
避難が必要になった際、事前に持ち出すものを非常用持ち出しバックにいれて準備することも重要です。
バックに入れておくもの
用意するものは子どもや高齢者、妊婦やペットがいるか、など家族の状況によって変わるので災害を想定し、何を備えるべきかしっかりと考えて用意しましょう。
防災セットがあらかじめ入っている防災バックも販売してるので自分で揃えるのが大変な人は活用してみてください。
家族で情報共有と連絡方法を決める
災害発生時正しく判断し行動するため情報収集を行うことが重要です。
日頃から避難所の場所、移動ルートを家族で確認、共有しましょう。
また家族同士で安否確認ができる以下のサービスがあります。
『作業用伝言ダイヤル』 被災地内で使用できる、伝言音声録音サービス
『災害用伝言版』 インターネットから電話番号を知っている家族などが情報を閲覧できるサービス
これらを活用し安否確認ができるよう事前に話し合っておくことが大切です。
まとめ
以上が、家庭でできる防災対策です。
これだけしたから絶対安全ということはなく、日頃から準備を心がけることが大切です!
自分に必要な準備は何か、被害が起こることを想定し、それぞれの家庭にあった対策をすることで被害を最小限にできるはずです。